ニィニ最初に結論から話しますね…!
18歳の老猫のひどい便秘は、
『モビコール』という薬で、大、大、大改善しました。
1週間まったく出ないことも珍しくなく、月に2回の浣腸と栄養点滴が当たり前。
いよいよ最後には摘便まで必要になっていた猫が、今はだいたい3日に1回、しっかり便が出ています。
しかも、やわらかくて、するっとした感じ。
そしてなんとこの状態が、もう4ヶ月以上続いています。
正直に言うと、2年以上「もうできることは全部やった」ってくらいに悩んでいたので、
こんな未来があるなんて全く想像もしていませんでした。
老猫の便秘で悩んでいる人、
特に浣腸や摘便を繰り返している子がいる人には、
まずこの薬の存在を知ってほしくて、この記事を書いています。



とはいえ、もちろん薬なので「合う・合わない」はあります。
あくまで一例、個人の感想として捉えていただければと思います。
老猫の便秘に、2年以上ずっと悩んでいました


うちの猫は、もうすぐ18歳になります。いわゆる老猫です。
便秘が「ちょっと大変かも」と感じ始めたのは、今から2年以上前。
最初は「年齢のせいかな」「あまり食べてないだけかも」そんなふうに考えていましたが…
【数日出ない → 親指の爪くらいのサイズが出るけど、とても硬い】
この繰り返しが続き、いつの間にか「今日は何日目だろう」と数えるようになっていました。
そして末期になるともう、1週間まったく出ない。
それも一度や二度ではありません。
いろいろ試したけど、何もかもダメ


この2年以上、便秘にいいと言われるものは思いつく限り試してきました。
- ロイヤルカナンの便秘用フード
- 病院で処方される食物繊維
- 病院で処方される下剤
- 人間用のイージーファイバー
- ペット用のオリゴ糖
- 子ども用のオリゴ糖
- ヨーグルト
- オリーブオイル
- あたたかい牛乳
「猫 便秘」「老猫 便秘」で出てくるものは、たぶん一通り。
一瞬よさそうに見えることはあっても、結局は元に戻る。
もしくは、まったく変わらない。
2年以上やってきて、「これで安定した」と言えるものは、ほんっとうにひとつもありませんでした。



なんでみんな「これでなおった」って言ってるのに、うちの子はだめなんだろう…
見事に毎回そんな結末でした。
最終的に、月2回の浣腸と栄養点滴が当たり前になりました。
浣腸をすれば、一応は出ます。
でも部屋中に下痢がついてしまうし、とにかく猫も落ち着かず、何度も出すのがかなりつらそう。
この2年以上、
- 水分を多めにしたウェットフード
- 出なくなったら浣腸
そんな対処療法を、ただただ繰り返していました。
夜間救急病院で、摘便まで経験


その日も、いつも通りかかりつけ病院で浣腸をして病院から帰りました。
でも、少ししてから様子がおかしいんです。
体を縮めて、口を大きく開けて、震えていて…
呼吸も浅くて、明らかに苦しそう。しかも便はひとつも出ない。
慌てて夜間救急病院へ。
「浣腸したのに出なくて、苦しんでいる」
そう伝えて、初めて摘便をしてもらいました。
正直、あんなに叫ぶ姿は初めて見ました。
2年以上向き合ってきましたが、
このときは本当に心が折れそうでした。あまりにも可哀想すぎて。
「モビコール」との出会いについて


翌日から「本当にもう他に方法はないのかな」と思って、猫を連れずにいくつか病院を回りました。
でも、出てくるのはこれまで2年以上続けてきたのと同じ治療ばかり。
正直、行き詰まっていました。
そんなとき、X(旧Twitter)やThreadsで必死に調べて見つけたのが「モビコール」という薬です。
もともとは人間用の便秘薬ですが、
獣医師の方の投稿で「猫にも処方できるようになって、最近は使うことがとても多い」
そんな内容も見かけました。
モビコールってどんな薬?


モビコールは、便をやわらかくすることで排便を助ける「浸透圧性下剤」です。
腸を無理に刺激するタイプではないので、子どもにも処方されるやさしい薬です。
- 腸を動かして無理やり出す薬ではない
- 水分を便に引き寄せて、便そのものを柔らかくする
- 習慣性がほとんどない
- 長期使用されることも多い
そのため、「力まないと出ない」「便が硬くて詰まる」タイプの便秘に向いています。
猫にも使われるの?
モビコール自体がとても新しい薬なのですが、ここ数年で猫に処方できるようになったようです。
(具体的な日付はわかりませんでした)
特に、
慢性便秘・老猫の便秘・巨大結腸症の補助として処方されることが多いようです。
「モビコール 猫」で検索すると、ここ数年の記事がとってもたくさん出てきます。
動物病院の先生が書いている症例も多いので、気になる方はぜひ検索して見てみてください。


猫にはどんなふうに効くの?
猫に使った場合も、基本的な作用は人と同じです。
- 腸の中に水分を集める
- 便の水分量が増える
- カチカチだった便が、スルッと出やすくなる
刺激で腸を動かす薬ではないため、
- 腸が弱っている老猫
- 力むのがつらい猫
でも使いやすいとされています。
うちの猫もかかりつけ病院で「巨大結腸症の疑いがある」と言われているので、
それくらい腸の力が弱っている猫でも、十分効果はあります。
猫にはどうやって飲ませるの?
モビコールは粉薬です。
猫の場合、一般的には次のような方法で使われます。
- 少量の水で溶かす
- ウェットフードやペーストに混ぜる
- シリンジ(スポイト)で口に入れる
※ 必ず十分な水分と一緒に使うのが大事です。



うちはウェットフードに混ぜています!
使用量は?
⚠️ 量は必ず獣医師の指示に従う必要があります。
猫の体重・便秘の重さ・年齢によって調整されるため、
「〇gが正解」という決まった量はありません。
うちはどれくらい入れているのかと言うと…


この、コンビニでもらえるスプーンにすり切り1杯、夜のご飯に混ぜています。



味がないので、結構な量を混ぜてもしっかりご飯食べてくれます!
価格は?
価格は病院によると思いますが、うちの場合は1包だいたい300円くらい。
うちでは1つで1週間ほど持つので、まとめて10個ずつ買って3ヶ月以上持ちますね。
今までやってきたどんな対策よりも安いし、簡単だし、猫の負担もなくて
本当に魔法の薬のようです。
飲み始めてから、6日目で変わりました


「モビコール」を知った次の日、かかりつけの病院で即相談。
すぐに取り寄せてもらいました。
2日後に届いたので、ウェットフードに混ぜて、もうその日からスタート。
最初の4〜5日は、特に変化なしでした。
「あーやっぱり。今回も同じかな」そんな気持ちが強かったです。
でも、6日目。
ついに、ちゃんと出ました。
しかも、ホイップクリームみたいな柔らかさなんです。
2年くらい、石みたいな便しか見てこなかったので、
これはもう「本当にうんちであってるよね?」ってくらい驚きました。
それからは、だいたい3日に1回、
適度にやわらかくて、するっとした便が出ています。
(ホイップクリームくらいやわらかったのは、最初の数回だけ)
もう使い始めて4ヶ月です。
こんなに効果がずっと続くなんて、本当にありがたい限り。。。
同じように悩んでいる人へ


長い間、便秘と向き合い続けて、
浣腸や摘便が日常になっている老猫がいるなら、
「モビコール」は、本当に一度、知ってほしい薬です。
もちろん、すべての猫に合うわけではありません。
それでも、「もうどうしたらいいか分からない」
そう感じている人の選択肢のひとつには、きっとなると思います…!
ぜひかかりつけの病院で、相談してみてくださいね。









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