元激務編集者のニィニだよ
昨年末まで、出版社で月刊誌の編集長を務めていました。
校了時期になると「明るくなってから帰る」なんていう日はザラにあって…。
とにかく1秒でも早く帰るために、山のような原稿を「質を保ちながらマックススピードで書く」。
そのことに日々、思考を巡らせ、巡らせ、巡らせてきました。
この記事では、そんな私が実際に使っていた、今日からできる!文章を早く書くための裏ワザを5つご紹介します。
今日終わらせないと本出せないんやが
という窮地でこそ、生まれた裏ワザです。
ハードルはかなり低いので、ぜひ今日からやってみてください。
なぜ書くのが遅いのか?
編集者として働く5年間で、たくさんの編集者、ライター、キュレーターに出会いました。
そのなかで、書くスピードが「ちょ、遅」という人には共通点がありました。
- 書く内容が頭の中でまとまっていない
- 「1番伝えたいこと」が決まっていない
- パソコンの前に座ってから、
1文字目を考える - 完成度にこだわりすぎる
- 日頃から人と会話するときに、
筋道を立てずに話す
とはいえ、書く内容をすべて頭のなかで筋道立てて考えて…というのは、なかなか難易度が高いもの。
で、どうするんや
そこで使えるのが、5つの裏ワザ。
5つの裏ワザ
「裏ワザ」なので、苦手な人でも絶対に絶対に絶対に、できます。
難易度は1→5にかけて上がっていくので、「これならできそう」というものを試してみてください。
書きたいことを、1枚の紙にすべて書き出す
- 「きれいな文章」を意識せずに、書きたい事柄をすべて書き出してください
- 書き出した事柄のなかで「書くべき」ものだけを、赤ペンで丸で囲ってください
- 丸で囲った事柄に、順番(流れ)をつけてください
- パソコンの前に座ってください
- 順番通りに事柄を書いていってください
- ブツブツ途切れた文章になるので、「足りない」と思う説明や挨拶を、隙間を埋めるように足してください
「書きたい」と思ったことから、「書くべき」ものだけを残し、「書かなくていいもの」をすべて捨てることで無駄のない文章になります。
書きたい事柄の順番が決まれば、あとから説明をつけるのはすごく簡単ですよ。
「順番はどう決める?」
紙媒体かWEBか、論文か小説か。
何を書くかによって順番は大きく変わります。ブログの場合は、導入→結論→理由→もう1度結論という流れが多いようです。
書きたいことを、箇条書きで書く
よく使われる手法なので、説明は不要ですね。
箇条書きがむずいんだってば
と感じる人は、もしかすると「順番」を意識しているからかもしれません。
最初は順番を考えず、まず書きたいことだけを箇条書きにして、その後並べるようにするとはかどるかも。
並べたあとは、①と同じ流れで進めてください。
「ひとり情熱大陸」をやる
あなたが今書きたいテーマに沿って、誰かから質問をされていると言うシチュエーションを想像して、自分の声を録音してください。
たとえば書きたいテーマが格安SIMだとしたら、
「格安SIMって何なんですか?」と聞かれた設定で、話し言葉で答えます。
「なんでその種類にしたんですか?」「どういうところがよかったですか?」「実際お得だった月はいくら?」「前と比較してどれくらいお得だったんですか?」と、質問&回答を続けます。
自分しか聞かないので、かっこつけて話しても、たどたどしくても問題なし。録音が終わったら、音声を聞きながら文字起こしをしてください。
- 人と会話をしている
- 取材対象者(有識者)の設定で
答えている
このシチュエーションで、おそろしいほど饒舌(じょうぜつ)になるはず。
「書く」よりも、「話す」ほうが圧倒的にハードルが低いからです。
インタビュー形式にして、自分が質問を考えることで、伝えたい情報を客観視できるのもポイント。
1番伝えたいことから書く
「文章を書く」ということは、伝えたいことがあるということ。
でも「書くのが遅い」と悩んでいる人は、「伝えたいことを書く」までに挫折しているのでは?と思います。
成功体験を作るためにも、最初に「1番伝えたいことだけ」を心行くまで書いてください。書き終えたら、「伝えたいこと」にたどり着くまでに必要な説明を足していく。
このやり方なら、「書きたいことが書けない」と困る事はありません。
もし、説明の文章を足すことに苦手意識があるのなら、フォーマットを作って使い回してもいいかもしれません。たとえば…
「フォーマットがあれば、気持ちが楽になって書きやすい」というのなら、絶対そのほうがいいです。
書きたい文章を、音声メモでノートアプリに残す
激務時代に毎日使っていた方法よ
少し上級者向けではありますが、ある程度文章が書けるようになれば、この方法で執筆時間を半分にできるはず。
- 書きたいことを頭の中で考える
- iPhoneでノートアプリを起動
- 書きたい文章を音声入力
- PCで同じノートアプリを起動
- 修正して終了
「音声入力」のメリットはすんごいです。
- 「話す」スピードで書ける
- 「声に出す」ことで「伝えたいこと」が明確になる
- 文字起こしの必要なし
私は取材帰りの車で、アプリを起動して「執筆」してましたw
会社に戻って、PCからアプリを起動して、ある程度修正して執筆終了。これが1番早かった。
PCに向かって考えながら文章を書く時間が、大幅に減りました。もちろん残業時間もかなり減った…。
1秒でも早く寝たいからって、家に帰る車のなかで歯磨きしていた日々から解放された(やばいひと)
ボイスレコーダーや、iPhoneのボイスメモを使う人もいますが、それだと文字起こしやPCにデータを送る手間が生まれるので、最初からノートアプリにダイレクト音声入力するのがいいです。
おすすめはEvernoteという無料ノートアプリ。いろいろ試したけれど、これが1番使いやすいです。
iPhoneとWindows間でも、Googleでログインできるので、問題なく共有できます。
音声入力が早いなら、みんな最初からそうしたらいいやん
って思いますよね。
実はあまりおすすめできません。
「文章を口に出せる」ようになって使うと、すんごい早いのですが、「文章を考えながら話す」「結論が曖昧なまま話す」などの場合は、後々修正する作業の方が大きくなる可能性があります。
「ひとり情熱大陸」で、文字数を考えずに話す言葉の量を聞くと、実感できます。「あっちがう」「まちがえた」「じゃなくて~」「あーうーえー」を消す作業が…
そろそろ考えながら口から文章出せるわ
と思ったら、ぜひ使ってみてください。すごいスピードで書けるはずです。
おわりに
この記事では、文章書くの遅い人必見!元激務編集者が使う、今日からできる「超簡単に早く書く」5つの裏ワザをお届けしました。
参考になる部分があると嬉しいです。
ちなみに、このブログの文章も音声入力。執筆時間は15分でした。便利!
ぜひ使ってみてくださいね
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