退職後の手続き、じつは簡単だしすぐ終わりますよ~
「退職日が近づいてきているけど、退職した後の手続き、ひとりでできるか心配…」という方、いらっしゃいますよね。
実際「退職の手続き」で検索してみると、聞きなれない単語がいっぱい並んでいて
よくわかんないけど、むちゃくちゃめんどくさそうじゃん…
と、うんざりしちゃいます。
でも実際、今年すべての手続きを行なった私はこう思ってました。
退職後の手続きなんて1日でパパッと終わるし、ネットには必要のないものまで「必要」って書かれてるし、まぎわらしいな…。
そこで、この記事では
- 実際の退職後の手続きの流れを知りたい!
- 効率よく一気にやる方法を知りたい!
- 失業中の支払い免除申請についても知りたい!
という方に向けて、私が実際に行なった手続きの内容と、注意事項をご紹介します。
退職後の手続きは、再就職までに1日以上空けた場合に必要です。退職日の翌日に再就職する場合は、転職先に必要書類(雇用保険被保険者証・年金手帳・源泉徴収票・健康保険資格喪失証明書など)を提出するだけなので、自ら手続きを行なうことはありません。
退職後に必要な手続きと、その流れ
ではさっそく、私が実際に行なった順番で、手続きの内容をご説明しますね~!
退職後、早急に行わなくてはいけない手続きは3つあります。
- 国民健康保険への加入
(退職日から14日以内) - 国民年金への加入
(退職日から14日以内) - 失業保険(雇用保険の基本手当)の受給申請(退職日以降、早めに)
①と②は役所で行ない、③は管轄のハローワークで行ないます。
国民健康保険に加入する
(退職日から14日以内に!)
国民健康保険ってなんやねん!
という方に向けて、簡単にご説明すると…
医療費が3割負担になる健康保険です。会社に所属しているときは、「社会保険」がお給料から引かれ、会社の名前が書かれた「保険証」をもらっていましたよね。無職になると「保険証」は会社に返却して、自分で保険に入る必要があります。退職日から2年間は、引き続き「社会保険」に入ることもできます(「任意継続」と呼ばれます)し、「国民健康保険」に新たに加入することもできます。どちらの保険料が安くなるかは、人によって異なるので役所の「国民健康保険課」で尋ねてみるのが1番早いです。
細かいことをいうと「社会保険」と「国民健康保険」では補償内容が異なりますが、大きな病気や事故などがない限り日常生活で違いを感じることはほぼありません。
また、私自身「国民健康保険」に加入したので、当記事では「社会保険の任意継続手続き」の説明はありません、ご了承ください。
また、「家族の扶養に入ると支払い免除」という言葉をよく聞きますが、これは家族の「社会保険」の扶養に入ることなので、手続きは家族の勤務先で行ないます。当記事に詳細は記載していませんので、ご了承ください。
国民健康保険に加入するために必要なものは…
- 健康保険資格喪失証明書
- 本人確認書類(免許証・パスポートなど)
- マイナンバーカード、または通知カード
- 印鑑
「健康保険資格喪失証明書」は、「この人は職場の社会保険に加入してたけど、会社やめるから保険資格なくなるよ~」という証明書。退職後10日以内に、会社から離職票と共に送られてくるケースが多いです。
自治体によっては、「通帳」「キャッシュカード」「年金手帳」を必要としているところもあります。基本的には役所のHPに「必要書類」が記載されているので、念のためご確認ください。
(書いてあって持って行ったのに、なくても大丈夫です、って言われることもあるけどね…なんでやねん)
手続きの流れは…
- 役所の「国民健康保険課」を訪問
- 国民健康保険に加入するのと、社会保険を任意継続する場合、どちらの保険料が安いのか相談する
- 必要書類を提出する
- 保険証を発行してもらう(顔写真付きの本人確認書類があれば、即日交付される)
- 会社都合で退職した場合、保険料が減免される可能性があるので相談する
- 減免対象に当てはまる場合は、その場で書類記入し、申請する
- 減免の結果は、郵送や電話等で後日連絡を受ける
所要時間は15分ほどでした
私の場合は、「国民健康保険と社会保険どっちが安い?」の相談は有給消化中に行きました。失業中にどれくらいの支払いが必要なのか、明確なイメージを持ちたくて。
当日相談してもいいと思いますが、社会保険の任意継続の方が安かった場合は、役所ではなく会社で申請が必要なので、退職後は要注意です。(退職後に会社行くの、やだよね…)
また、顔写真付きの本人確認書類があれば、保険証はその日にもらえます。
会社に保険証を返却してから、新しい保険証を交付されるまでの間に病院にかかることになると、ちょっとめんどくさいんですよ。いったん全額自己負担になり、あとで返金される形なので…。保険証が手元にない期間を作らないように、早めに終わらせておくと吉です。
そして重要な「減免申請」ですが、基本的には会社都合の退職(解雇・倒産など)の場合は、国民健康保険が減免になる可能性があります。
しかし!いま現在(2020年9月)はコロナの影響で、減免対象がかなり幅広くなっています。通常時だと「会社都合」しか対象になりませんでしたが、コロナで就職活動が困難で支払いが難しい場合は、自己都合で退職していても免除になる可能性があります。
実際に私が申請して、免除になった過程も掲載しているので、ぜひこの記事で減免の詳細をご覧くださいっ!
「加入はしたけど減免申請なんて知らなかった…」という方は、国民健康保険課に電話で問い合わせをしてみてくださいね。必要書類を郵送してくれるはずです。
国民年金に加入する
(退職日から14日以内に!)
国民年金ってなんやねん!
という方に向けて、簡単にご説明すると…
わかりやすくいえば、将来受け取る年金です。一般的に老後だけにもらうイメージがありますが、病気やケガで障害を負った場合などにも年金を受け取れることがあります。
会社に所属しているときは「厚生年金」が給料から引かれていましたが、無職になると自分で「国民年金」を支払う必要があります。金額は一律で月額16,540円。「社会保険」と同じように、家族の扶養に入るなら支払いが免除されます。
また、国民年金は退職理由(会社都合か自己都合)に関係なく、失業中の支払い免除申請が可能なので、年金の支払いが難しい場合は加入と同時に免除申請をするのがおすすめです。
国民年金に加入するために必要なものは…
- 年金手帳
- 健康保険資格喪失証明書
(国民健康保険のと同じでOK) - 本人確認書類
- 印鑑
年金手帳、めちゃくちゃ探してやっと見つけて持って行ったのに、なぜか必要なかったです…。でも「必要書類」に書いている自治体が多いので、念のため持って行った方がいいかも。会社が預かっている場合もあるので、探しても見つからない人は会社に確認を。
国民年金の加入の流れは…
- 役所の「国民年金課」を訪問
(たぶん国民健康保険課と近いよ) - 必要書類を提出
- 「口座引き落としにしますか?」と聞かれるので、好きな方を選択
- 「減免の申請をしたいです」と相談し、申請
所要時間は10分ほどでした
減免の申請に関しては、国民健康保険と同じようにこの記事でご紹介しています。
国民年金の減免は、退職理由が問われません。
自己都合で退職しても、ひとり暮らしでほかに収入がない場合はほぼ免除されます。同居家族がいる場合は、家族の収入額によっていくら減額されるかが決まります。
ただ、もちろん納める金額が少ない分、将来もらえる金額も減ります。上の記事で、どれくらい減るのかも掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「いまはきついけど、将来満額ほしい」という場合は、後から追加納付することもできます!
「加入はしたけど減免できるなんて知らなかった…」という方は、国民年金のHPから減免申請の書類がダウンロードでき、郵送で簡単に申請ができます。
失業保険の申請
(退職日以降できるだけ早めに!)
失業保険ってなんやねん!
という方に向けて、簡単にご説明すると…
失業中でも最低限の生活が送れるように、失業中かつ求職中である失業者に支払われる給付金のことです。転職先を決めずに退職し、退職後に就職活動をする場合は必ず申請するようにしてください。
失業保険をもらえる条件は主に2つで、
- 退職日以前の2年間に、雇用保険被保険者期間が通算して12ヵ月以上あること(倒産・解雇などで退職した場合は、退職日以前1年間に、被保険者期間が通算して6ヵ月以上あればOK)
- 失業状態であること(積極的に求職活動をしているにも関わらず、就職できていない)
です。
人によってもらえる金額や期間が異なるので、「失業保険についてよく知らない…」という方は、先にこちらの記事をご覧いただくとスムーズに理解できますよ。
記事内にもありますが、失業保険は自己都合か会社都合かで大きく金額が異なります。会社の都合で辞めさせられるのに「自己都合」にされてしまうというケースはすごく多いので、絶対に折れないでくださいね。
失業保険の申請は役所ではなく、管轄のハローワークで行ないます。
申請に必要なものは…
- 雇用保険被保険者証
- 離職票1
- 離職票2
- 本人確認書類
(免許証、マイナンバーカードなど) - 印鑑
- 証明写真2枚(直近3カ月以内、縦3cm×横2.5cm)※2枚だけなのでコンビニ証明写真「ピクチャン」だと安い!
- 本人名義の普通預金通帳
(振込口座の番号などを記入するため)
基本的には、退職日から10日以内に会社から
- 雇用保険被保険者証
- 離職票(1と2)
- 健康保険資格喪失証明書(国保と年金の申請に使ったやつ)
がまとまって届くはずなので、14日以内に行かなきゃならない役所の手続きと同日に、ハローワークにも行けるはずです…!
でも…よく聞きますよね。数ヵ月経っても離職票来ない…っていうケース
ひどいんだけど、ほんとよく聞く。
離職票が届かないことでもっとも被害を受けるのが、この失業保険の申請だと思います…。
失業保険の申請は14日以内ではなく、離職票が来たらできるだけ早めに行くっていうのが鉄則。というのも、失業保険の受給期間って退職日から1年間なんです。
上の記事をご覧いただいた方はお分かりだと思いますが、自己都合だと3ヵ月の待期期間があって、受給期間は最短で3ヵ月。受給期間たっぷり就活しよう!って考えていたら、半年間必要ですよね。
でもこれ、仮に離職票が届いたのが、退職してから7ヵ月後だとしたら、すぐ申請に行ったとしても1ヵ月分受給できずに終わります。ありえないよね…。
まぁさすがに7ヵ月届かないっていう話はあまり聞かないですけど、離職票が届かない分失業保険も受けられず、無収入期間が延びるので、生活苦でとりあえず再就職する、っていうケースはよくある。
もし10日以内に届かなかったら、必ず会社に問い合わせをするようにしましょう…!
さて具体的な失業保険の申請の流れは…
- ハローワークを訪問
(お昼が空いている、と言われてます) - 必要書類を提出
- 退職理由など簡単な質疑応答(確認程度です)
- 最初に行く必要のある「雇用保険説明会」の日時の説明などを受ける
初回はあまり時間がかかりませんでした。といってもハローワークは基本的に混んでいるので、所要時間は40分ほど…!
申請をしたら、後日必ず「雇用保険説明会」に出席します。この時に失業保険を受給するために必要な「受給資格証」などを受け取ります。
その後は、待期期間を経て受給が始まりますが、受給期間中は4週間に1度の「認定日」にハローワークに来所する必要があります。失業状態にあることを確認するためですね。
「認定日」も人によって違います!説明会のときに決まる!
しかし!いま現在(2020年9月)は、コロナの影響により「認定日」の来所が不要になり、代わりに郵送で「受給資格証」などを送り、書類だけで認定してもらうという形がとられています。
通常は「認定日」に求職活動の実績も必要になるんですが、就活もしづらい状態が続いていることから、求職活動も免除になっています。
詳しくはこの記事に実体験レポとして掲載しているので、ご覧ください。
また9月末までは郵送対応をすることが決まっていますが、10月以降はまだ未定だそう。最新情報がわかり次第、追記するのでお待ちください。
退職後に必要な手続き、
簡単3ステップまとめ
この記事では、【15分でわかる!】退職後に必要な手続き、簡単3ステップ【1日で終わる!実体験レポ】をご紹介しました。
思っていたよりも、簡単じゃないですか?
会社から必要書類が届けば、それだけで7割は終わったようなもんです。「大変そう…」と感じてしまいますが、大丈夫!あまり気負わずにいてくださいね。
少しでも参考になると嬉しいです!
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