「しこり」の自覚症状があり、人生初の乳がん検診を受けたのが昨年秋。
結果はこの記事にあるように、
「線維腺腫」という良性のしこりでした。
でもここ数ヶ月、しこりとその周りがチクチク痛むようになっちゃって。
気になったので、前回より少し大きい病院へセカンドオピニオンに行ってきました。
この記事では、今回のセカンドオピニオンを経て感じた「20代の乳がん検診にまつわる疑問」と医師によるその回答をお届けします。
「乳がん検診を受けてみたいけどどうすれば?」「しこりの良し悪しはどうやって見分けるの?」など、素朴な疑問をいっぱいぶつけてきました。
あくまで私個人がひとりの医師に聞いた回答なので、一意見として参考にしてみてくださいね。
20代の「乳がん検診」にまつわる10の質問と回答
今回のセカンドオピニオンも、超音波検査(エコー)で行いました。
結果から言うと…やはり変わらず「線維腺腫」という診断でした。
ではなぜ痛みが出てきたのかというと、しこりのサイズが大きくなっていたから。
前回は0.7〜1センチ程度だったのに、今回は1.5センチにもなっていたのです…。とほほ。
診断が終わって安心したところで、気になることぜ〜んぶお医者さんに答えてもらいました!
- 20代は超音波検査が推奨されるのはどうして?
- 20代はマンモグラフィーを受けなくてもいいの?
- 「しこり」に気づいたらどうやって良し悪しを判断したらいいの?
- 「しこり」は触っても大丈夫なの?
- 「しこり」に痛みがあるのはいいの、悪いの?
- 「しこり」の痛みが消えない、大きくなった、という時はどういう方法で治すの?
- 医師は超音波検査で「しこり」の良し悪しを何で判断しているの?
- 超音波検査で見てもわからなかったら、どういう手段で判断するの?
- 「しこり」がある場合はどれくらいの頻度で検診を受けたらいいの?
- 症状がゼロの場合は20代での検診は必要だと思う?
20代の場合は乳腺が発達しているので、マンモグラフィーでは白く写ってしまい、異変を発見しづらいのです。
なるほど!超音波の方がはっきり見えるということですか?
その通りです!
もうひとつ、リスクの問題もあります。マンモグラフィー検査は微量ですが被爆の問題があるので、20代で乳がんを患う可能性と、被爆のリスクを天秤にかけた時に、他の方法の方がいいよね、というのが一般論としてありますね。
20代はマンモグラフィーを受ける必要がないってことですか?
いえいえ、そうではありません。
何かしらの症状があって超音波では判断できない場合は、もちろん20代でもマンモグラフィーを受けることになります。本人が希望すれば、病院によっては健康診断などでも受けられますよ。
なるほど!
では順番としては、触診→超音波→わからなければマンモグラフィーってことですか?
はい、基本的にはそうなりますが、超音波の結果によっては、マンモグラフィーではなくMRIや細胞診になります。
マンモグラフィーは小さな砂くらいの石灰化したしこりを見つけることに優れているので、超音波の時点で目視できるレベルの疑わしいしこりがあれば、すぐにMRIや細胞診になる、ということですね。
まずお伝えしたいのが、自己判断は本当に難しいです。とにかく何よりも先にお近くの乳腺外科、婦人科を受診していただきたいです。
その上でお伝えするとしたら、基本的に悪性であれば石のように硬く、良性であれば弾力を感じられる。悪性であれば全く動かず、良性であれば可動性がある、などの判断基準があります。とはいえ、自分ではなかなか気づきにくいので、まずは受診をお願いします。
私も良性と判断されましたが、自分では「石のように硬い」と思ってすごく不安でした。一概には言えないということですね。
触るとなんとなく痛みもあるんですが、気になって触ってしまいます。触りすぎると大きくなるとか、マイナスな影響ってあるんでしょうか…。
影響はありません。触ると大きくなる、ということも考えられません。ただ痛みがあるのであれば、強く押したりすることはおすすめできません。周りの組織に当たって痛みが出ているということですからね。とはいえ、日頃からセルフチェックするのはいい習慣だと思いますよ。
基本的に乳がんのしこりというのは、痛みがないと言われています。なので結果論だけでいうと、痛みがあるのは「いい・悪い」でいうなら「悪いわけではない」です。ただ良性であっても痛みが強くて耐えられない、という方も多いですね。
今も結構痛いんですが、耐えられなくなったらどうしたらいいんでしょう…
痛みが強い場合は、切除するしかありません。一般的に「線維腺腫」は2センチくらいが平均ですが、大きくなりすぎて痛みを伴う場合は、しこりを切除することもあります。切除だけなので、入院などは必要ありません。
基本的に「線維腺腫」は大きくなっていくものなのですか?
人それぞれですね。自然と消滅する人もいれば、大きくなってしまう人もいますね。
形です。
ものすごく簡単に言ってしまうと、比較的丸い形であれば良性、アメーバのようにギザギザしていたり、毛が生えているような形であれば悪性が疑われます。それ以外にもしこりの内側に斑点があったら悪性が疑われるなど細かい部分もありますが、基本的には形です。
超音波で見た時に、例えば丸くもないけど、ギザギザでもない…という形だったら、なにでどう判断するんですか?
その場合だと超音波では判断できないので、細胞診という検査に入ります。針を刺して細胞を調べる検査ですね。摂取した細胞を顕微鏡で調べて、がん細胞かどうかを判断します。
まずしこりに気づいた時点で早急に受診していただいて、良性だと診断された場合、痛みがなければ基本的に2年の1度の超音波検査で問題ないと思います。
30代であれば1年に1度にした方がいいですね。痛みがある場合は大きくなっている可能性が高いので、半年に1度くらいの頻度で見るのがいいと思います。
私は痛みがあって大きくもなっているので、半年に1度受けにきます!
医師によって見解が大きく異なると思いますが、私は20代であっても2年に1度くらいは検査するのがいいと思います。
乳がんの中にはしこりを作らないものもあるんです。その場合は乳頭からの異常分泌などの症状がありますが、自分では気づかないことも多いです。確率としては20代の乳がんは珍しいですが、だからといって確実にかからないわけでは当然ありませんので、検査という予防も視野に入れてほしいですね。
超音波検査は本当に痛みも全くなく、時間も10分程度ですから、気楽にできますよね。今までやったことがないという人はまずは超音波検査だけでも受けてみてほしいですね。
【まとめ】20代でも乳がん検診は受けた方がいい!超音波検査なら痛みもなくすぐ終わる!
この記事では、20代の乳がん健診にまつわる10の質問を、実際にお医者さんに聞いてみた!回答まとめ【体験談ブログ】をお届けしました。
あくまで私の検査を担当してくださった医師の見解ですので、一例として参考にしていただけますと幸いです。
乳がん検診はとってもハードルが低いので、気になった方はぜひお近くの乳腺外科・婦人科で受けてみてくださいね。
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