個人の体験記なので、いち参考に…
「脱ステロイド」という言葉、最近よく聞くようになりましたよね。
主に「顔や体に塗っていたステロイド外用薬の使用をやめて、皮膚本来の力を取り戻す」の意味で使われています。
私は中学生の頃から約7年間、顔にステロイド外用薬を使用していましたが、20歳になり一人暮らしを始めたタイミングで「脱ステロイド」に挑戦。
この記事では、約半年かけてステロイドから脱却した過程をすべてお届けします!
「脱ステロイド」真っ最中の方、検討中の方、ステロイド使用の副作用に悩んでいるという方、ぜひ参考にしてみてください。
もちろん、ステロイド外用薬の継続使用が必要な症状の方が突然ステロイドをやめると悪化する恐れがあります。「脱ステロイド」は、必ず皮膚科医の指示に基づいて行なうようにしてください。
「脱ステロイド」に至るまでの全過程と結果
ではさっそく、
- 【結果】「脱ステロイド」で肌はどうなったか?
- ステロイド外用薬とはどんな薬?
- なぜ「脱ステロイド」を始めたか?
- 長年のステロイド使用で肌はどうなっていたか?
- ステロイド外用薬を始めたきっかけ
の5つの流れでご紹介します。
【結果】「脱ステロイド」で肌(顔)はどうなったか?
ズバリ、強くなりました。
荒れず、傷付かず、赤みが出なくなりました。
私の場合、ステロイドをやめると同時に、基礎化粧品もメイクも一気にやめたんです。「肌断食」というやつですね。
なぜ肌断食まで行なったかというと、ステロイドをやめた肌に化粧品をつけると、かゆみが強く出てしまってむしろ塗ることができなかったんです…。
脱ステロイドの過程は、
- ステロイド・基礎化粧品・メイクをやめる
- 肌にかゆみが出て、熱を持ち始める
- 熱が治まり、乾燥が始まる
- 乾燥が強くなり、皮むけが始まる
- 粉のように皮むけする
- 皮むけが終わり、肌が強くなる
この流れです。
やり方は、ステロイド・基礎化粧品・メイクをやめて、洗顔後は何もつけない。ただそれだけです。
乾燥がかなり強く、歩いているだけで顔から粉が舞うような状態までなりましたが、痛みはそれほどありませんでした。内部から水分補給を…と思い、水を多く飲んだりフルーツをたくさん食べたりしましたが、それほど意味はなかったように思います。
約半年の脱ステロイド期間のうち、皮がむけていた期間は4ヵ月ほど。メイクもできないのでマスクをして過ごしましたが、学生だったので飲み会やお泊まりの際は結構しんどかったです。「顔、どうしたの!?」と確実に聞かれるので…。
でも最近は「ゼオスキン」など顔の皮がむける治療が流行っていますし(私も現在ゼオスキン中)当時ほど白い目で見られることはないはず…!
もし乾燥しすぎて肌が割れたら、ベビーワセリンなどできるだけ肌に優しい保湿剤で、その箇所のみ保湿してくださいね。出血があった場合は、傷になる可能性があるので皮膚科に駆け込んでください…!
ステロイド外用薬ってどんな薬?
「ステロイド外用薬」とはどんな薬かというと…
ステロイド外用薬は、局所(塗った部分)の炎症を鎮める作用にすぐれており、湿疹・皮膚炎を中心に、皮膚疾患の治療に幅広く用いられているお薬です。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hifuken/qa/about_steroid/
部位によって吸収率が異なるのですが、顔は体に比べてかなり吸収率が高いんです。
そのため、症状にもよりますが長期間使用することで副作用が現れる恐れがあります。
なお、ステロイド外用薬の局所性副作用(塗った部分に現れる可能性のある副作用)としては、次のようなものがあります。
<ステロイド外用薬の主な局所性副作用>・皮膚の萎縮
・毛細血管の拡張(特に顔面に起こりやすい)
・酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎、紅潮
・乾皮症(肌の乾燥)
・感染症の誘発、悪化
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hifuken/qa/about_steroid/
顔に起こる副作用でよく言われるのが「皮膚が薄くなる」。
私も1番実感していた副作用です…。
ステロイド外用薬は症状に合う配合を決まった期間正しく使えば、本当に効果の強いありがたい薬です。
裏を返せば、ステロイド外用薬を必要をしていない人が長期間使うと、毒になってしまうというケースもあるんです。まさに私のこと。
なぜステロイド外用薬を使い、なぜ脱却するに至ったか?次でご説明しますね。
なぜ「脱ステロイド」を始めたか?
約7年もの間毎日、強いステロイド外用薬を顔に塗り続けていた私。
ひとり暮らしを始めたことをきっかけに、お薬手帳を持って新しい皮膚科に行ったんです。
このステロイド外用薬と同じものが欲しいんですけど…
えっ、どうしてこんな薬使ってるの?
これがないと肌荒れしそうで…
顔に何もないじゃない。今すぐやめたらいいよ
えっ?どうしてですか?
皮膚がかなり薄くなってるよ。顔が火照ること多くない?
えぇ…すごい多いです…
この会話が「脱ステロイド」の始まりです。
「薬がないと、肌が荒れる」と思い込んで、ずっとやめられなかったんです。でも具体的な副作用には気が付いていなかった…。
長年のステロイド使用で、肌はどうなっていたか?
肌はかなり白く、薄く、ピカピカしてました。
「ローソンのちぎりパンみたい」と言われても、誉め言葉のように受け取っていたのですから…。
今考えると完全に「ビニール肌」だったんですよね。浮き出る血管も相手にまで見えるほどでした。
ニキビや吹き出物はひとつもなく、肌のコンディションには納得していたつもりだったけど、ただひとつ「顔がかなり赤くなる・火照る」という症状にはかなり参っていました。
緊張したり、運動したり、お酒を飲むと「赤すぎるよ、大丈夫?」と心配されるくらい顔が赤くなる。
ひどくなると「顔が赤くなったらどうしよう…」と思うだけで火照って赤くなる。楽しみにしていたパーティーを「火照っているせいで」途中退席したこともあるくらい、かなりのコンプレックスでした。
でも「火照り」が、まさかステロイド外用薬の副作用だとは思いもしなかった。ただの体質だと思い込んでいたんです…。
ステロイド外用薬を始めたきっかけ
ものすごく単純で、フェイスラインにポツポツできた「吹き出物」がきっかけでした。
当時中学生だったので、吹き出物なんか珍しくもなんともないですよね。
ただ「早く治したい」一心で「すぐ治る薬をください」と懇願した結果、もらったのがステロイド外用薬だったんです。
するとびっくり。たった2日で何もなかったように治りました。
「治ったら使うのやめてね」と言われていたのに、味をしめた私は、肌のざらつきや毛穴も治せるんじゃないか?という気になり、ステロイド外用薬をなんと全顔に塗るように…。
高校生になると「肌白い!」「肌綺麗!」と言われることが増えて「この薬のおかげだ…!」とますますステロイド外用薬をやめられなくなりました。
今思えば、通っていた皮膚科の先生も、何も症状のない肌を見て「もう薬出せないよ」と言ってくれたら救われていたんですが、先生も商売ですものね…。そうこうしているうちに7年の時が経ち、私の肌は薄くなってしまった、という流れです。
【まとめ】ステロイド外用薬が必要のない肌なら、やめてみよう!
この記事では、【実体験】半年間の脱ステロイド体験記!結果・やり方・注意点・デメリット【痛い?危ない?】をお届けしました。
私の場合は、ステロイド外用薬が必要のない肌なのに、長年にわたって使い続けた結果、副作用で「顔の皮膚が薄くなって」しまい、皮膚を強くするために脱ステロイド・肌断食を同時に行ないました。
約半年、顔から粉を吹き続けたおかげで薄かった皮膚が強くなり、悩んでいた「顔が赤く火照る」というコンプレックスも解消することができました。
ステロイド外用薬を使用していた頃は「薬がないと荒れる」と信じていたんですが、むしろ薬を塗りすぎていたからこそ肌が薬に頼り切り、荒れたり火照ったり…よわよわしかったのだと思います。
「脱ステロイド」に関してはいろんなご意見がありますが、私のように必要がないのに過剰摂取して副作用が現れている方には、おすすめしたいです。
ただ脱却中にどうしても「肌がかゆい」「痛い」「このままで大丈夫なのだろうか」と不安になるはずなので、必ず皮膚科の先生に相談したうえで行なうようにしてくださいね。
皮膚科の先生に相談、といってもかかりつけの場合は「ステロイド外用薬を処方している先生」のはずですから、その場合はセカンドオピニオンでほかの先生を1度尋ねてみることをおすすめします。
私のように「なんで使ってんの?」と言われることがあるかもしれません…。
この記事を読んでくださった皆さんの肌が、強くなるよう願っています…!
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