少しの自信で大きく変わったよ
私は仕事がピークに忙しかった約3年前から、軽度の過敏性腸症候群を患っています。
ストレスが原因と診断されていますが、仕事を辞めた今でも完治はしていません。
ですが、3年間で編み出した簡単な5つの方法によって、症状を最小限におさえることができています。
この記事では、私自身に効果があった症状をおさえる5つの方法をご紹介します。
どれも、時間もお金もかからない方法なので、ぜひ今日からためしてみてください。
あくまで個人の体験なので、だれもがこの方法で症状をおさえられるとは限りません。しかし、過敏性腸症候群は心の状態が大きく関わる病気なので、ぜひ一参考としてご覧いただけると幸いです。
症状緩和のための5つの方法
さっそく5つの方法を紹介していくね
最大限の準備をする
- 出発の2時間以上前に起床
- 朝は1杯の白湯を飲み、腸をゆっくり起こす
- 朝食をしっかりとる(時間がなくても何かお腹に入れる)
- 自分が納得するまでトイレにこもる
- いざというときのため、下痢止め等の市販薬を持つ
- 最悪の場合の携帯トイレを持つ
- 出かける直前、最後にもう1度トイレにこもる
これだけやったんだから、大丈夫でしょ
という自信を持つために必要なのが、最大限の準備です。
正直、トイレにこもって「なにも出ないや…」ということも多いです。でも「あんだけの時間こもっても腹痛がなかったんだから、いけるって」と思い込むことが重要。
物理的な準備というより、心の準備が必要なんですよね。
周知をする
過敏性腸症候群だから急な腹痛があるんだ
ということを、友人や同僚に打ち明けておくことが重要です。
大勢での会議など、「ちょっと席を立ちにくいな…」という場面でも、同じ空間に理解してくれる人がいるのなら、心理的に楽になります。
「わかってくれているから、いざと言う時は外に出ればいいや」と思えるだけでも全然ちがうんですよね。
ただし、打ち明けるときに「緊張するとお腹が痛くなるんだ」レベルで話してしまうと、「あるあるだよね」と共感されて終わっちゃうことがあります。
過敏性腸症候群は「病気」なので、恥ずかしがらずマジトーンで打ち明けるようにしましょう。
「誰も気にしていない」と思い込む
過敏性腸症候群になりやすい人の特徴として、
- 完璧主義
- 責任感が強い
- 神経質
この3つがよく挙げられています。
責任感の強さから「自分の行動で迷惑をかけられない」と思うようになり、大勢での外食や会議の際に症状が出やすくなってしまいます。
でも正直、「だれが何回トイレに行こうと、ほかの人は気にしていない」んです。
「どうぞ勝手に行ってください」と思ってるはずです。「途中で席を外してトイレに行くこと」って、自分が思っているほど、たいそうなことじゃないんですよ…。
「誰も気にしていない」。そう思うだけで、楽になるはずです。
「どこにだってトイレはある」ことを知る
過敏性腸症候群の人にとって、もっともつらい状況のひとつが
「高速道路での移動時間」です。
なかには「車移動はまったくしない」「高速道路は使わずに一般道で時間をかけていく」という人も本当に多い。
それほど、「高速道路」には苦手意識を持ってしまうんですよね。
でも考えてみれば高速道路ってトイレたくさんあるんだよなぁ
そうなんです。
パーキングエリアは15km間隔、サービスエリアは50km間隔で存在します。
80km/hで走行していたとしたら、12分に1回はパーキングエリアのトイレに出会えるんですよ。
ね、意外と余裕ですよね!
「渋滞したらどうしよう…」っていう先入観だけでも、症状につながってしまうので、パーキングエリアに出会うたびにぜ~んぶ寄ればいいんです。トイレの予感がなくても。
「これだけトイレがあるなら大丈夫」と、自信につながるはずです。
成功体験を積む
お腹痛くなるかと思ったけど、平気だった
こうした成功体験を、ひとつずつ自信に変えていくことが重要です。
「お腹痛くなかったけど、たまたまだろうな」「今日はラッキーだった」と流してしまうのではなく、痛みがなかった日を「成功体験」としてとらえるんです。
「今日も平気だった」が続けば、おのずと自信が持てるようになり、「お腹が痛くなったらどうしよう」と考えてしまう意識も、自然と薄れていくものです。
また、実際に症状が出たときにひとまずトイレに駆け込むのではなく、もしまだ余裕があるのなら「その症状に耐えられるだけ耐える」という体験も、自信につながることがあります。
正直、「お腹が痛いかも」と言う症状が出てから、「もう我慢できない…」となるまでには、多少時間がかかるものです。言い換えれば、意外と耐えられるものなんです。
「耐えられた経験」は大きな成功体験になるはずです。
といっても、無理は禁物!耐えられそうなシチュエーションのときに、試してみてください。
私の体験談
発症のきっかけ、症状、治療、現在のようすを簡単にお話しますね。
発症のきっかけ
きっかけは、過労による腸けいれんでした。
以前この記事で
「生理痛」で救急車に乗った、と書きましたが、腸けいれんでも救急車に乗ったんです。(生涯この2回w)
当時は残業時間が多く、ひどいときは朝帰りで。
ある日仕事を終えて家に帰ると、急に痛みが襲ってきて失神…気づいたら病院でした。下痢や便秘ではなく、キューっと攻撃されるような痛みだったんですよね。
「どこか悪いのかなぁ…」と思っていたら、ストレスで腸がけいれんしてただけ。点滴をして数日療養しました。
しかしこれ以降、妙にお腹が弱くなりました。「腸が敏感になった」というか。
あまりにも痛かったので、もう同じ経験をするのは怖すぎて、「痛くならないで…」と毎日考えてしまっていたことが、過敏性腸症候群につながってしまったように思います。
症状
簡単にいうと、「自分が仕切っていない場」で「長時間拘束」されると思うと、不安が芽生えて腹痛が起こるというパターンでした。
- 自分が運転する
- 自分がプレゼンする
- 自分が挨拶する
- 自分がおもてなしする
不思議なことに、「自分がやらないと」というときには、腹痛は起きないんです。緊張はするのに。
自分なりの分析ですが、こういう場合は「お腹が痛くなるかも」と考える余裕がないんですよね。
逆に
- 長時間の移動(トイレのない交通手段)
- 長時間の会議(自分の担当なし)
- 長時間の講義
- 親しくない人たちとの会食
このような場合には、必ずと言っていいほど症状が出てました。
「痛くなるかも」と考えてしまう余白があったことが原因のような気がしています。
そもそも、「お腹が痛くなるかもしれない」という不安はある種、洗脳なんですよね。
過敏性腸症候群は脳から腸へ不安やストレスが送られることで起こるので、言い方を変えれば「自分の思い込みで、わざわざお腹を痛くさせている」状態。
自分で自分を苦しめてしまっていることを知るだけでも、何か変わるかもしれません。
治療法
記事でご紹介した5つの方法のほかに、いくつか治療を受けました。
- サプリ
- 漢方
- 食事改善
- 市販薬
私は漢方を2年続けて、今は症状が緩和されたので卒業しました。正直目に見える効果があったかというと、微妙。
気持ちの面では、「漢方で治療している」と思うだけで、だいぶ楽になりましたけどね…!
現在のようす
退職して、大勢の集まる場に行く機会もめっきり減ったので、今は「症状が出るシチュエーションがない生活」です。
コロナも重なり、外出も減ったので余計ね
ただ、買い物に行った際に「感染防止のためにトイレは使えません」みたいな張り紙を観ると、ちょっと血の気引いて、気持ちが落ち込みますね…。
ですが、「いざというときは別のところ行くし」と強気に考えられるようになったので、ここ半年くらいは急な腹痛はありません。
おわりに
本来、お腹はそんなに痛くなるものじゃないんです。
「私はお腹弱いから」「絶対痛くなるから」って言う思い込みが、わざわざ腸を痛めつけている可能性があります。だからこそ、考え方を変えて自信を持つことで、症状は大きく改善されるはず。
しかし、症状によっては、薬での治療が必要な場合があります。
まず、「過敏性腸症候群かも?」と思い当たる方は一度病院で診てもらってくださいね。
最後に伝えたいのは「考えすぎないで」ということ
自分を大切に、あまり考えすぎず、強気でいましょう。
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